『報恩講』①
12月10日(火)に当山蓮光寺の『報恩講』を開催致しました。
前半は、富田周辺地区の同じ高田派のご法中(僧侶の方々)にもご出勤頂いて『報恩講式』をお勤めしまして、住職が式文を拝読しました。
後半は、愛知県豊橋市 正太寺様 住職 大河戸悟道(おおこうど ごどう)師にご法話を頂戴しました。
「報恩講」用に飾られた内陣
親鸞聖人の生涯が描かれた『御絵伝』
『報恩講』のお勤めは、真宗の宗祖である親鸞聖人のご命日(旧暦11月28日 新暦換算1月16日)をご縁にそのご遺徳をお偲びして、感謝申し上げる法会で、真宗高田派のご本山である専修寺(毎年 1月9日~16日勤修)や末寺寺院に於いてお勤めされます。そして檀信徒の方々のお仏壇に於いてもお勤めされる所もありまして、私共真宗の信者にとって最も重要な行事であります。
また、「報恩」とは、恩に報いる事です。そして、「報恩講」でいう所のご恩とは、私たちを救って下さる阿弥陀如来様、そのお心を伝えて下さった親鸞聖人などの先達の方々、そして私たちに先立って生きていかれた方々のお勧めによってお念仏の教えに出逢い、この迷いの世の中を生きていく為の拠り処を教えて頂いたご恩の事であります。
本日の『報恩講法会』の前半に於いて、お勤め致しました『報恩講式』とは、もともとは、親鸞聖人の曾孫にあたられる本願寺第三世覚如上人(かくにょしょうにん)が、聖人のご生涯を讃える為にお著しになったのが始まりとされています。それ以来、聖人のご命日に「報恩講」としてお勤めするようになりました。
高田派では、「報恩講式」を「式文」(しきもん)と呼び、本山の『報恩講』では、お七夜の間、毎日、拝読され、私共のような末寺(各派に所属する寺院の事です。)の『報恩講』においても主にそのお寺の住職が拝読します。
今回の『報恩講』においても私自身、色々な方々のお陰によって自分があるのだという思いのもと、その方々への感謝の気持ちをもちながら、お式文をご拝読させて頂きました。
『報恩講』②に続く