行事のご案内

令和7年 蓮光寺『報恩講』②

後半のご法話に於いては、大河戸悟道師に「お香」を主題にお話し頂きました。

ご法話の様子

*ご讃題に挙げられたご和讃:

浄土高僧和讃 大勢至和讃 第六首

「染香人(せんこうにん)のその身には 香気(こうけ)あるがごとくなり

これをすなわちなづけては 香光(こうこう)荘厳(しょうごん)ともうすなり」

意訳:かぐわしい念仏の心をもっている人は、その身から智慧の香りを放っているようである。このように香気で飾られていることを、香光荘厳と申し上げるのである。

大河戸師は、①お香とは、どういうものか。②仏教とお香の関係③親鸞聖人とお香の関係 と三つの事についてお話をしてくださりました。

お香というものは、仏教が始まった古来より伝わったもので、お釈迦様が人々に教えを説く際に、その場に邪念などがうまれないように、その場の空気を改めて、お話を聞き易いようにするはたらきがあったという事を教えてくださりました。そこから、お浄土の世界は素晴らしい香りに満ちていて、その香りを頂いた者は、真実というものを求めていこうとする心が自然と湧き上がってくるものですという事も教えてくださりました。

そして、親鸞聖人は、今回のご法話で挙げられたご讃題のご和讃にある「「染香人(せんこうにん)」と呼ばれるほどのお念仏を頂いている方は、仏様の持つ智慧の香りを放っているように感じられるが、それは「あるがごとくなり」つまり、そのように感じるけれども、それは本当ではなく、仏様からの智慧を頂いているからこそ、そのように感じるのです。」とこのご和讃で詠まれているという事をお話しくださりました。

そして、「仏様の智慧を頂いた私達だけれども、それは、衣服に染み込んだお香のかおりのようなものであり、本来、自分達の身に備わっているものでは無い。どんなに仏様の智慧を頂いていても自分の内面というものは、何も変わっていないのだ。」と親鸞聖人は仰られている事を教えてくださりました。

ご講師 大河戸悟道師

今回の大河戸師のご法話を聞かせて頂き、「仏様のみ教えを聞かせて頂いて、自分が目覚めたような気がしても、全然目覚めていない。人間の本質は変わるものではない。」というお話を聞かせて頂き、とても頭が混乱してしまいました。しかし、そのような何も気付けない、暗闇の真っただ中にいる私たちに、その暗闇にいるまま、気付けないまま、お念仏の中に阿弥陀様のお徳を頂戴しているのだと思って欲しいという大河戸師の締めのお言葉に希望というものを頂戴する事ができました。そして、これからもお念仏申し上げる日々を邁進していきたいと思わせて頂いた今回の『報恩講』のご法会でありました。

合掌