行事のご案内

令和7年秋季永代経法会 二日目

永代経二日目の様子

昨日10月9日に秋の永代経法会の二日目(納骨檀追弔法会と合同開催)を開催いたしました。

この日は昨日に続き、快晴の天気のもと行わせて頂きました。

最初に富田周辺の高田派の法中(ほっちゅう…僧侶の方々)にもご出勤頂き、『仏説阿弥陀経』をお勤めいたしました。

その後に、愛知県西尾市吉良町 浄土真宗本願寺派 教蓮寺様 住職の小野線隆(おのせんりゅう)師にご法話を頂戴しました。

ご講師 小野線隆師

小野師は、親鸞聖人がお詠みになられたご和讃のうち『正像末法和讃』(しょうぞうまっぽうわさん)からの一首をご讃題に、お念仏の教えを通して豊かな人生を送くられた「妙好人」(みょうこうにん)と呼ばれる方々のお話を中心にご法話下さりました。

前半は、鈴木大拙(すずきだいせつ)師という仏教学者の方によって紹介された「讃岐の庄松」(さぬきのしょうま)、「石見の才市」(いわみのさいち)さん、「因幡の源佐」(いなばのげんざ)と呼ばれた「妙好人」についてのお話をして下りました。

後半は、お讃題であるご和讃から、「機の深信」(きのじんしん)と「法の深信」(ほうのじんしん)の二つからなる『二種深信』(にしゅじんしん)についてお話をして下さりました。

そして、二種深信(にしゅじんしん)とは、私達人間は、本来は救われがたい者であったと気付かせて頂き、その事を深く信じる事(機の深信)。そのような救われがたい私達を「必ず救う」と願って下さる阿弥陀様を深く信じる事(法の深信)。という事で、そうした心を持ちあわされた方々が、「妙好人」と呼ばれる方達だったのですよという事を教えて下さりました。

今回のご法話の中で、「妙好人」と呼ばれる方々のお一人が、「自分の人生の主人公は自分ではなくて、主人公は仏様(阿弥陀如来様)でございました。」と仰った言葉が特に印象に残りました。

このお言葉から、私自身、「自分の人生は、主人公は勿論自分である。」「だからしっかり生きていかねばならない。」と、意気込みすぎていて、知らず知らずのうちに「自分が。自分が。」と自己中心的な生き方をしているのだなと気付かされました。

そして、そのような生き方をしている私たちに、阿弥陀如来様が、かかりきりになって下さり、「必ず救う」と仰って下さる。そのお心にお出逢いさせて頂いているのだという事をお聞かせて頂く事のできたご法話でございました。

本日10日も永代経法会(納骨檀追弔法会と合同開催)を午後2時より開催致します。是非ともお参り下さい。

合掌

住職