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住職のつぶやき

高田本山『報恩講』 親鸞聖人のご命日

高田本山 山門

1月15日夜 18時頃 御影堂前

「竹あかり」とともに

 

令和7年の年が明けまして、毎日、寒い日が続きます。風邪など体調を崩しやすい時期で体調管理をしっかりせねばと日々過ごしています。

1月16日は、私共、真宗高田派の宗祖であります親鸞聖人(1173~1262)のご命日です。(旧暦11月28日 新暦換算1月16日)

この親鸞聖人のご命日をご縁に聖人90年の御生涯のご遺徳をお偲びして、感謝申し上げる法会が『報恩講』です。この『報恩講』は、ご本山(高田本山)である専修寺(せんじゅじ)や末寺寺院、そして檀信徒の皆様のお仏壇でもお勤めされる所もあります。私のお寺に於いても毎年12月10日にお勤めしております。

そして、1月になり9日より16日まで高田本山に於いて勤まる『報恩講』は、七昼夜にわたってお勤めする事から「お七夜」として昔から大切に勤められています。

9日の12時半から始まる逮夜(たいや)から、初夜(16時30分開始)、翌朝の晨朝(じんちょう)(7時開始)、日中(10時30分開始)、再び逮夜、初夜と日に4回のお勤めを繰り返し、聖人のご命日にあたる16日の日中(10時半開始)まで勤まり、末寺寺院の僧侶も出勤を致します。私も15日の初夜(16時半開始)のお勤めに出勤させて頂きました。

私が出勤した初夜のお参りでは、親鸞聖人のご遺徳を初段・二段・三段と三部に分かけて讃嘆してゆく「報恩講式」つまりお式文(おしきもん)をご法主様が初段・二段・三段の通読として読み上げられました。

御影堂(みえいどう)内は、本堂内全体がとても寒く、体を震わせながらのお勤めでありました。しかし、親鸞聖人が遷化(せんげ・・・お亡くなりになること)される直前もこのように冷え込んでいたのだろうか。その中でも聖人は最後の声を振り絞りお念仏を申し上げながら息を引きとられたのだろうか。など色々な思いを馳せながらお勤めさせて頂きました。そして、親鸞聖人がお念仏のみ教えをおすすめ下さらなければ、私たちは「阿弥陀如来様のお心に触れさせて頂く事もできなったのだな。」「そのご恩に報いる為には、自分自身がどのような生き方をしていけば良いのだろうか」など色々な事を改めて考えさせていく場とする事ができました。

一年の初まりの1月にご本山の『報恩講』に出勤させて頂いて、お念仏申す道を今年もしっかりと歩んでいかねばと決意も新たに日々過ごしております。

合掌

住職