『春季永代経法会』三日目
4月28日に春の永代経法会の三日目を開催致しました。
昨日の曇りから、この日は快晴の天気のもと行う事ができました。
最初に住職がお勤めをおこないました。その後、岡崎市 聖洞寺様の島 義恵師にご法話を頂戴しました。
島師は、人間の持っている「煩悩」の中でも代表的な「三毒」について、特に「貪欲(とんよく)」の中にある「五欲」についてお話くださいました。
やさしく、柔らかく、はっきりとお話くださったので、とても分かり易く落ち着いてお話を聞かせていただく事ができました。
その中でもお釈迦様が説かれた*「少欲知足」(しょうよくちそく)という教えは、「これで大丈夫だろうか。これが上手くいっても次はどうなるのか。」という不安があるにもかかわらず、「あれもしたい。これもしたい」と自分の都合の良い事ばかり考えている今の私に、とても突き刺さるお話でした。
しかし、ご法話が終わった後、自分の悩みがとても小さなものなんだという思いになり、何だかほっとした気分になりました。そして、仏教は、私たちの心を穏やかにしてくれる心地よい教えだと改めて、気付かせていただきました。
*「少欲知足」「欲望を抑えて、足るを知る」という事で、今あるものに満足できず、次々にあれもこれもと欲しがる事を抑え、今、自分が持っているものがどれほど素晴らしいものかとその価値を見い出していきななさいという教え。
今回の『春季永代経法会』を皆様のお陰により、無事に勤め終える事ができました事を心より感謝させていただきます。
また今回は、三日間、違う方々のご法話をご聴聞させていただきましたが、三者三様の趣きがあり、其々に深く味わせていただきました。ですが、内容は違えども伝えてくださろうとする所は、同じなんだという事も思いました。
仏様のみ教えは、点と点でなく線で聴聞するものであり、全て繋がっているのですね。
次回のご法要は、10月8~10日の『秋季永代経法会』です。
是非ともご聴聞下さい。
合掌 住職