住職のつぶやき
掲示板のことば 「笑顔満開」
こんにちは。3月に入りました。いよいよ春の到来が近づいてきました。ですが、ここ数日寒い日が多くて暖かくなるのはもう少し先かもしれませんね。
この時期になると梅など春を告げる花が咲き、月末には桜も咲く事でしょう。私の心も何となく「わくわく」してきて明るい気持ちになります。そして、顔の表情も和らぎ「笑顔」が多くなっているような気がします。
『仏説無量寿経』(ぶっせつ むりょうじゅきょう)という教典に
「和顔愛語」(わげんあいご)という言葉がでてきます。
「和顔」とは、やわらかな顔 「愛語」とは、やさしい言葉
これは、「笑顔で愛情のこもった言葉で、相手の心を汲み取って、人と接する事に心掛けましょう」という意味をもっています。
また、『雑宝蔵経』(ぞうほうぞうきょう)という教典に説かれる『無財の七施』(むざいのしちせ)というお金がなくても誰にでもできる施しの事を伝える教えがあります。
「和やかな顔と明るい姿で相手と接する施し」のことを「和顔施」(わげんせ)
「やさしい事葉で相手に接する施し」のことを「言辞施」(ごんじせ)と言い、
これは、穏やかでにこやかな笑顔とやさしい言葉で人に接することが他の人への施しとなっているのですよ、ということを表しています。
赤ん坊の顔をみると何だか心が和らぎ、癒された気分にならないでしょうか。また、人と会った時、相手の人に笑顔で接してもらうと緊張がほぐれ、安心した気分にならないでしょうか。相手も自分も笑顔で接する事により、その場の雰囲気が明るいものになり、お互いが幸せな気分になると思います。
いつも笑顔を心掛け、相手の気持ちを汲み取ってよく受け入れ、「和顔愛語」を忘れないようつとめます。
合掌
住職